ターナーからモネへ―英国の至宝(熊本県立美術館)

熊本県大阪事務所よりご案内いただきましたので、ご紹介いたします。

世界的な名画を多数所蔵する、ウェールズ国立美術館より、およそ90点の作品が集う企画展です。当館でもおなじみのルノワール。彼も参加していたフランスの印象派は、当館にお越しになったみなさまもご存知かもしれません。その印象派の画家たちが自身のスタイルを確立する直前に触れたのは、彼らの先輩世代にあたるターナーら、隣国イギリスの黄金時代の絵画でした。
本展覧会では、イギリス美術を当時最先端の地位に押し上げた、ターナーやコンスタブル、そしてロセッティらラファエル前派などの絵画と、彼らと時には同じ志を持ち、また時にはライバルとして意識していたフランスの美術から、ミレー、クールベ、マネ、ピサロ、モネら、バルビゾン派や印象派の画家たちの作品が並びます。ヨーロッパでも早く近代化を果たした2国は、そのために向き合う問題も似通うものがあり、美術でも扱うテーマに共通点が見られます。本展覧会では、19世紀から20世紀初頭までのおよそ100年間の両国の美術の変遷をたどります。それぞれの画家たちの交流、切り開いた道、そして個性の違いをお確かめください。
印象派の画家たちもインスピレーションを得たイギリスの絵画。特に風景画ではしばしば景勝地としてブリテン島南西部・ウェールズの土地が登場します。この地の美術館の特色あるコレクションは、芸術家たちが交流によって同じ問いを共有する、国や文化、歴史の違いだけでは見えてこない近代西洋美術の歴史を明らかにします。
この夏、本展覧会は九州でも有数の西洋絵画展となります。再建中の熊本城とあわせて、どうぞ熊本県立美術館本館にご来館ください。

会期:2017年7月29日(土)~2017年9月10日(日)
会場:一階展示室 休館日毎週月曜日
ただし8月14日(月)は開館(8月8日~8月20日は連続開館)
8月28日は「障がいのある方々の鑑賞デー」として開館いたします(一般の方もご入場いただけます)
観覧料:一般1,300(1,100)円/高・大学生800(600)円
■( )内は前売券及び20名以上の団体料金
■中学生以下/障がい者手帳をお持ちの方無料
■「大熊本県立美術館展リターンズ」との共通観覧券(一般)1,500円(団体1,300円)

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